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「SAKE」が世界の桧舞台へ!!(平成19年掲載)
 この度、世界最大規模・最高権威に評価されるワイン・コンペティションであり、世界中のワイン業者から最も注目されている「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」において、「SAKE部門」が本格的に設けられることになりました。

 これは、H18年10月の「第1回酒サムライ」に叙任されたサム・ハロップ氏の尽力により実現したもので、欧州のワイン関係者、並びに各種のメディアに日本酒の素晴らしさをアピールすることができる機会として、大いに期待されるところです。日本酒部門の新設にあたり、日本酒造青年協議会に対しハロップ氏より協力の要請があり、私たちは、日本酒の海外普及に弾みをつけるためにも是非ともこの機会を逃してはならないという強い気持ちで、酒サムライ本部としての立場で全面的に協力することにいたしました。

 なお、酒サムライ本部は、公式なコーディネーターとして、出品酒のとりまとめ、審査のアドバイスを担当することとなり、今年度は日本より審査員3名の派遣も行いました。




IWCについて(平成19年掲載)
 IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ) は1984年に創立されました。今では、世界で最も影響力のあるコンペティションとして知られています。昨年のIWCでは、384人のワイン専門家が審査員として参加しました。これらの審査員の内、47人は世界でも最難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」の称号を持つ方々です。

 IWCでは、大規模なワインのブラインド・テイスティング(銘柄を隠してのきき酒)を実施しており、2006年度は世界35ヶ国から、9,000銘柄以上のワインが出品されました。2007年度も4月中にはロンドンの中心にある審査会場となるバービカンセンターに約40,000本のボトルが集合し、2週間の開催期間中にここできき酒と採点などが行われます。

 IWCのメダルを受賞することは、生産者の技能が世界的に認められることを意味するとともに、受賞したことをボトルに貼り付けたラベルに表示することもできます。ワインに関して言えば、これまで小売業者や卸売業者にとっては、受賞ワインを取り扱うことを誇りとし、生産者と共同で様々なプロモーションを展開しています。




「SAKE部門」の出品及び審査について(平成19年掲載)
 
「SAKE部門」の出品については、今年度は下記の5部門に分類し、審査されました。

 出品酒は各部門毎にブラインド状態で審査され、優れた品質の銘柄にはメダルが与えられます。審査終了後、金メダル対象酒は共同議長サム・ハロップ氏と上級審査員を務めた日本よりの派遣審査員を含む5名により再審査され、各カテゴリーで最も優れた品質と認められた銘柄が「トロフィー」授与対象となりました。

(1)純米酒の部
(2)純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部
(3)本醸造酒の部
(4)吟醸酒・大吟醸酒の部
(5)古酒の部
* 出品酒の合計は121蔵228銘柄となります。

 今回の「SAKE部門」の審査には、英国及び欧州各地より日本酒のサービス、販売等の経験が豊富な関係者が集められました。国籍は多様ですが、審査を行うに申し分の無いバックグラウンドを持つ方々です。

 またIWC側より酒サムライ本部に対し、審査結果の信頼性を確保するためにも、審査チームをリードできる経験豊かな日本からの審査員の派遣が依頼されました。酒サムライ本部としては今回の審査の特殊性に鑑み、ワインと日本酒の両方のテースティングに通じていること、また日本酒の香味に関して製造技術的な裏付けを持って説明できること等を重要と考え、スケジュールの都合と酒サムライ本部の人脈も含めて相応しい方々に協力をお願いしました。

 日本酒造組合中央会の技術担当理事でもある蓮尾徹夫氏、横浜君嶋屋社長君嶋哲至氏、山仁酒店副社長大橋健一氏の3名です。特に大橋氏はWSETのディプロマの資格をすでに取得、MW関係者と親交を篤くしており、ワイン・テイスターの審査基準等にも通暁していることから、審査前に開催された日本酒審査員を対象としたミニセミナーの講師も引き受けていただきました。

 審査会場では、審査員は4〜5名づつ4チーム(4テーブル)に分けられ、それぞれのチームが50〜60銘柄を分担して計228銘柄の出品酒を審査しました。出品酒は新聞紙で包まれブラインド状態にされており、各チームは一度に6〜7銘柄をきき酒を行いました。

 各自が100満点で採点した後に、日本よりの派遣審査員3名及びやはり日本酒に詳しい現地審査員1名がシニア・ジャッジとして各チームのリーダー役となりその都度チーム内で評価の意見交換を行い、時には異なる意見を調整しながらチームとして各出品酒の評価が確定されました。

出品酒は最終的に点数により@アウト(問題あり)Aコメンディド(大会推奨)Bブロンズ・メダルCシルバー・メダルDゴールド・メダル の5段階の評価を与えられました。また、すべての出品酒の審査が終了した後、ゴールドメダル対象銘柄が集められ、シニア・ジャッジとハロップ氏の5名で再審査を行い、そのなかで各カテゴリーにおいて最高の評価を得た出品酒が「トロフィー」授与対象銘柄となりました。




サム・ハロップ(SAM HARROP.MW)氏のコメント(平成19年掲載)
 
超難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」(略称:MW)を持ち、2006年よりIWCの共同議長に就任し、今回のIWCへのSAKE部門本格設置の推進役となられたサム・ハロップ氏にSAKE部門の審査等についてコメントをいただきました。

 「今回、インターナショナル・ワイン・チャレンジ2007に出品された日本酒全体の品質はとても素晴らしいものでした。その素晴らしい結果そのものもさることながら、審査に携わったワインの専門家にも大変興味深いものであったようです。

国際的なワイン流通の主要な関係者に、日本酒を紹介しその価値をご理解いただく機会を持ちましたが、大変反応も良くこのマーケティングの機会も成功であると前向きに捉えてもらえたようです。

日本酒造青年協議会のIWC2007への取り組みにより、今が輸出を見据えた販売促進の絶好の機会であると思いますし、それにより日本酒が売れていくことを望んでいます。蔵元の皆さんは、誇りを持ってメダルシールや受賞結果を活用してよろしいのではないでしょうか。

また、審査もとてもうまく運び、JALさんのご協賛のもと日本から渡英された審査員の先生方も、日本酒に対する深い知識をお持ちで、日本と日本酒の大使としての役割も見事にこなされておりました。

そして、審査結果はイギリスでの嗜好をあったものであると、今大会関係者一同確信しております。今後は時間を無駄にせず、この機会を十分に生かすことを考えましょう。私は既に2008年のIWCを考え始め、わくわくすると共に、もっと多くの日本酒が出品され入賞することを望んでおります。」



"The overall quality of the Sake's entered by the Sake Association into the International Wine Challenge 2007, was sensational. Apart from the fantastic results that speak for themselves, there was great interest in the Sake been judged by many wine experts who were judging in the same room.

There was a co-ordinated press programme to help build the profile and reputation of Sake to key members of the International Wine Trade and all are hugely positive about the feedback and success of this marketing opportunity.

With the Sake Association's commitment to the 2007 International Wine Challenges, a great opportunity for Sake now exists on the export market for still more promotion which will hopefully lead to increased sales. Breweries should use their awards stickers and display their certificates with pride. Judging was exceptional and the senior judges that flew into London courtesy of JAL were hugely knowledgeable and great ambassadors for both Japan and the Sake Industry.

All involved in the competition are highly confident that the results are accurate for the U.K. palate. Lets not waste time and the industry should now be planning how to maximise the opportunity that these awards present. I'm already excited about helping organise and judge at the 2008 IWC and I hope next year' sees even more interest from Sake Breweries and win prizes."

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株式会社日本航空

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