◆プレスリリース(2016.10.20)◆
全国の若手蔵元で組織する日本酒造青年協議会(会長:前垣 壽宏)は、本日・
平成28年10月20日(木)午後3時00分から、世界遺産でもある京都・
賀茂御祖神社(下鴨神社)にて、日本酒を愛し、日本酒文化を広く世界に広めるために、第11回「酒サムライ」の叙任式を執り行いました。
今回「酒サムライ」に叙任された方々は、国内から田崎真也氏、海外から上野俊男氏、イ ヨンスク氏、エリオット ジェイムス フェイバー氏、
マルコ マッサロット氏の合計5名です。
「酒サムライ」は、日本酒造青年協議会が日本から日本人の“誇り”が失われつつあるとの危惧から、日本酒の誇りを取り戻し、日本酒文化を日本国内のみならず広く世界に伝えていくために、平成17年10月に結団したもので、今年度はその活動の11年目となる叙任式の開催となりました。
今回叙任された5名の方々は、それぞれの地域や活動領域において、日本酒ならびに日本酒文化の情報発信に尽力されております。
今回、叙任された5名の方の略歴などについては、3ページ以降をご参照下さい。
なお、日本青年酒造協議会では、「酒サムライ」に叙任された5人の方々と過去の叙任者60人とも力を合わせ、日本酒や日本の食文化が、日本の風土に生まれた日本人の知恵の結晶であり、我々が世界に誇ることができる文化であることを、今後さらに広く世界に発信してまいります。
<第11回「酒サムライ」叙任式の概要>
● 日 時:平成28年10月20日(木)
午後2時45分より 受付
午後3時00分より 正式参拝並びに「酒サムライ叙任式」
「正式参拝」(賀茂御祖神社(下鴨神社)本殿)
叙任式に先立ち、5名の叙任者は日本酒造青年協議会・前垣 壽宏会長、来賓の日本酒造組合中央会・大倉副会長らとともに賀茂御祖神社本殿に正式参拝し、玉串を捧げました。
引続き、神楽「王朝の舞」(十二単衣を装った巫女による)を奉納いたしました。
「酒サムライ」叙任式(賀茂御祖神社(下鴨神社)舞殿)
・ 「酒サムライ」趣旨説明
・ 称号、記念品授与
・ 乾杯
叙任式には、当会会長をはじめ役員が紋付袴を着用して参列。
はじめに下鴨神社の巫女による十二単衣を着用しての神楽(王朝舞)が奉納され、安福副会長の趣旨説明等のあと、叙任者は一人ずつ登壇し、酒サムライ三か条を守る事を宣言し、前垣会長より叙任状と記念品としてオリジナルの盃が授与。
授与後、酒サムライとしての一層の活躍を誓い、また日本酒と日本酒文化が世界に広がることを祈念して、下鴨神社のお神酒で乾杯。
午後4時30分より 「酒サムライ」記者発表
(賀茂御祖神社(下鴨神社)参集殿)
・ 「酒サムライ」事業趣旨説明及び活動報告
・ 「酒サムライ」叙任者インタビュー
叙任式後の記者会見では、来賓の大倉治彦日本酒造組合中央会副会長により酒サムライ事業への期待が表明された他、叙任者各氏の日本酒に対する想いや日本文化と日本酒を広めていくための抱負などを紹介。
● 会 場 :京都市 賀茂御祖神社(下鴨神社) 参集殿
京都市左京区下鴨泉川町59番地
п@075−781−0010
● 主 催:日本酒造青年協議会
● 後 援:日本酒造組合中央会
<第11回「酒サムライ」叙任者の紹介>
* 田崎 真也(たざき しんや)氏
日本ソムリエ協会 会長
1977年よりフランスに渡航し1980年帰国後より第8回世界最優秀ソムリエコンクール優勝等数々のソムリエコンクールで優勝し国内外を代表するソムリエとして活躍をする。
また1995年都民文化栄誉賞、1999年フランス農事功労賞シュヴァリエ受賞、フランス ボルドー市よりメダル受賞等様々な地域で活躍し、2011年は春の黄綬褒章を受章する。
2010年より国際ソムリエ協会会長に就任し、本年2月より日本ソムリエ協会会長も兼務する。
* 上野 俊男(うえの としお)氏
LA Mutual Trading ??Manager of Business Development
米国ノースキャロライナ州Guilford大学経営学部を卒業後、帰国して日本の商社、菓子メーカーに勤務の後、2002年米国Mutual Trading Co .,Incに入社。
入社後は米系市場の開発を担当し、Costco、Whole Foods Marketなどをはじめとする、米系の食品会社や卸に日本食と日本酒を販売し、Mutual Trading Co.,Incが日系市場だけではなく米系市場への積極的な販路開拓の先駆者となり活躍をした。
料理学校として世界一と言われる、ナパにあるCulinary Institute of America Greystoneにて日本酒の客員講師として2011年より講義している。さらにNapa Valley College、Cal Poly Pomona Collins Collegeのワインプログラムでも日本酒の講義を客員講師として受け持つ。
* 李 容淑(い よんすく)氏
潟潟塔Jイ」代表取締役社長
韓国で生まれ育った李氏は、観光学・旅行業などについて大学・大学院で研究後、1992年に来日。1997年、主に韓国からのインバウンドツアーを取り扱う旅行業者「潟潟塔Jイ」を設立。主に韓国人観光客の受入れ業務を担い、旅行者の訪日促進に積極的に貢献し、日本との国際交流を目的に活動。また、様々な日本酒のPRイベントを韓国において実施するなど、国際的に日本酒の促進に大きく貢献。
李氏は、日本酒の魅力、クールジャパンを海外に発信する「クールジャパン・アンバサダー」に選定され、観光分野のみならず、両国の文化や人々の行動の違いを紹介した「さくらとキムチ」を出版するなど、日本酒に関する情報発信も積極的に行っている。
* Elliot James Faber(えりおっと じぇいむす ふぇいばー)氏
Yardbird レストラングループ Beverage Manager
NPO法人国際食農・酒文化普及使節団 理事
カルガリー大学卒業後、カナダのレストランホテルグループへ就職。ソムリエとしてワインをはじめ、スピリッツ、日本酒の分野で活躍し2007年にイタリアワインのエデュケーションセンターMerlo Vinotecaの代表取締役に就任。
2011年、友人でニューヨークの高級和食店ZUMAの総料理長だったMatt Abergel氏の依頼で、香港に開店する焼き鳥レストラン「Yard Bird」のオープニングに合わせ、日本酒や焼酎、ワイン等の飲料メニューのコンサルタントとして来港。欧米人や香港の人々に日本酒やワインのペアリングや楽しみ方を発信。
2015年に日本酒、焼酎、泡盛の蔵元の伝統産業の背景や人々にフォーカスした洋書「SAKE」を執筆。2014年早春に数カ月かけて国内65蔵元を訪れ取材。世界で初めて、英語で日本の蔵元の歴史的・文化的背景について書かれた同書は、世界中の日本酒ファンに読まれる本となった。
海外に向けての発信を中心に、日本の生産者と海外の日本文化ファンの橋渡し役として活躍している。
* Marco Massarotto(まるこ まっさろっと)氏
La Via del Sake 代表
イタリア最大手のデジタルマーケティング会社の最高責任者としてDOING社(旧社名HAGAKURE)を経営。当地の財界で最も有名な若手企業家の一人。
2015年のミラノ万博ではデジタル・アドバイザーを務めた。
日本酒をこよなく愛し、2011年にNPO法人Lavia Del Sake(イタリア語で酒道の意味)をイタリア・ミラノで創設。以降、イタリア全土で日本酒の試飲やプロモーション・イベントを精力的に実施している。また、2014年より毎年10月にMilano Sake Festivalを開催。同イベントはイタリアのみならず欧州で最大規模の日本酒イベントとして人気を博す。生業とするデジタルコミュニケーションを通じて、日本酒の販売はバイヤー紹介などにも取り組み、日本酒の魅力を発信している。
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