◆プレスリリース(2011.05.18)◆
この度のインターナショナル・ワイン・チャレンジ2011日本部門の結果が発表になりました。今年は過去最高の468銘柄による審査会となり、非常に多くの、そして素晴らしい日本酒がメダルを受け取ったことは大変慶ばしいことだと感じております。
例年にない好成績が、3月11日に日本を襲った東日本大震災の被災蔵をも盛り立ててくれるものと確信しております。今後もこれら受賞酒とともに、国内は固より世界へ向けて貴重な日本文化伝承の一端を担うことができればと考えております。
今後の皆様の益々のご支援を宜しくお願い申し上げます。
日本酒造青年協議会
会長 市島 健二
<「SAKE部門」出品及び審査について>
本年のIWC日本酒部門の審査は、4月18日・19日の2日間にわたって行われました。
日本酒部門審査の責任者である大橋健一氏(山仁酒店 社長)とサイモン・ホフストラ氏(Sake Europe ディレクター)また様々なバックグラグラウンドと経験を持つ日本人・非日本人の審査員構成により、例年同様に実り多い、緊張感のある審査が行われました。(審査員は計25名で審査。)
今年度より表彰の内容に一部変更が行われました。
昨年は日本酒部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」が5銘柄選出されましたが、今年度より5つのカテゴリーでもっとも優れていると評価された出品酒に「チャンピオン・サケ」が与えられることとなりました。各カテゴリーにおいてゴールドメダルを獲得した出品酒のうち、さらにそれ以上のレベルに達していると認められたものに、その製造者が属している地域の名を冠した「トロフィー」が与えられ、さらに「トロフィー」受賞出品酒のなかから、最高賞として「チャンピオン・サケ」が与えられます。
日本酒部門で、IWCにおける日本酒の注目度、そして日本酒の多様性への関心が高まることと確信しております。
インターナショナルワインチャレンジ2011審査結果
|
純米 |
純吟・純米大吟 |
本醸造 |
吟醸・大吟 |
古酒 |
計 |
金メダル |
4 |
5 |
2 |
14 |
6 |
31 |
銀メダル |
25 |
30 |
6 |
22 |
5 |
88 |
銅メダル |
25 |
36 |
10 |
24 |
11 |
106 |
メダル合計 |
54 |
71 |
18 |
60 |
23 |
225 |
大会推奨酒 |
56 |
63 |
17 |
43 |
13 |
192 |
金メダル受賞酒一覧
カテゴリー |
醸造元 |
銘柄名 |
都道府県 |
純米酒 |
大信州酒造 |
大信州 原産地呼称管理制度認定酒 |
長野県 |
純米酒 |
且ヤ多酒造 |
天狗舞 山廃仕込純米酒 |
石川県 |
純米酒 |
中野BC |
純米酒「紀伊国屋文左衛門」原酒 |
和歌山県 |
純米酒 |
富久千代酒造(有) |
鍋島 特別純米酒 |
佐賀県 |
純米吟醸酒、純米大吟醸酒 |
轄イ浦 |
純米大吟醸 蔵の華 浦霞 |
宮城県 |
純米吟醸酒、純米大吟醸酒 |
活黹m蔵 |
蔵の華 純米大吟醸 一ノ蔵 |
宮城県 |
純米吟醸酒、純米大吟醸酒 |
天寿酒造 |
純米吟醸 鳥海山 |
秋田県 |
純米吟醸酒、純米大吟醸酒 |
出羽桜酒造 |
出羽桜 愛山 |
山形県 |
純米吟醸酒、純米大吟醸酒 |
出羽桜酒造 |
出羽桜 雄町 |
山形県 |
本醸造 |
岩V彌酒造店 |
本醸造 雪の茅舎 |
秋田県 |
本醸造 |
市島酒造 |
秀松 朱 |
新潟県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
岩V彌酒造店 |
大吟醸 雪の茅舎 |
秋田県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
菊勇 |
菊勇 大吟醸 秘伝 |
山形県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
鰹ャ嶋総本店 |
東光 大吟醸 袋吊壜囲い |
山形県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
酒田酒造 |
上喜元 限定大吟醸 |
山形県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
(資)寒菊銘醸 |
名誉大吟醸 夢の又夢 |
千葉県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
石岡酒造 |
筑波 大吟醸 紫の峰 |
茨城県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
活苡辮エ吉商店 |
澤姫 大吟醸 真・地酒宣言 |
栃木県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
鞄y屋酒造店 |
亀の海 大吟醸酒 山田錦 |
長野県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
(名)亀田屋酒造店 |
秀峰アルプス正宗 大吟醸 |
長野県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
(有)蒲酒造場 |
吟醸 白真弓 |
岐阜県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
簸上清酒(名) |
大吟醸 玉鋼 斗瓶囲い |
島根県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
賀茂鶴酒造 |
大吟醸 賀茂鶴 双鶴 |
広島県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
且井酒造 |
五橋 大吟醸 袋づり 雫酒 |
山口県 |
吟醸酒、大吟醸酒 |
富久千代酒造(有) |
鍋島 大吟醸 |
佐賀県 |
古酒 |
金紋秋田酒造 |
山吹ゴールド |
秋田県 |
古酒 |
渇zの磯 |
刻がさね 十年熟成 純米原酒 |
福井県 |
古酒 |
兜ス田酒造場 |
熟成古酒 飛騨の華 酔翁 |
岐阜県 |
古酒 |
藤井酒造(資) |
白狼 古酒 |
鳥取県 |
古酒 |
賀茂鶴酒造 |
八年秘蔵 熟成酒 |
広島県 |
古酒 |
榎酒造 |
華鳩 貴醸酒8年貯蔵 |
広島県 |
出品蔵元数、出品数については、下記のとおりです。
(1)純米酒の部(出品は109蔵122銘柄)
(2)純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部(出品は130蔵163銘柄)
(3)本醸造酒の部(出品は36蔵37銘柄)
(4)吟醸酒・大吟醸酒の部(出品は96蔵106銘柄)
(5)古酒の部(出品は37蔵40銘柄)
- 出品酒の合計は206蔵468銘柄(対前年比蔵元数117.0%・出品銘柄数115.5%)となります。
メダルおよび入賞に関しての情報は5月17日(火)付でwww.internationalwinechallenge.com のサイトで、全世界に向けて発表されました。
また、「SAKE部門」の結果については、酒サムライホームページhttp://www.sakesamurai.jp/ のサイトでも詳細を掲載しています。
なお、トロフィー受賞酒の発表は6月下旬に酒サムライホームページで、また『チャンピオンsake』は、ロンドン市内の最高級ホテルにて9月6日(ロンドン時間)に開催されるIWCアワードディナー(各賞の表彰及びパーティー)の席上で発表、表彰が行われます。
日本酒造青年協議会では、6月15日に東京都内で開催される「日本酒フェア」においてブース出展し、IWC日本酒部門金メダル受賞酒をご紹介、販売する予定です。
<IWCについて>
毎年9,000銘柄を超えるワインが出品され、世界で最も影響力のあるコンペティションとして知られているIWCは、1984年に創立されました。IWCでは、最難関のワインの資格「マスター・オブ・ワイン」の称号の保有者を含め第一線で活躍する400名近いワイン専門家が審査員として参加します。
IWCのメダルを受賞することは、生産者の技能が世界的に認められまた販売促進の大きな機会となることを意味するとともに、小売業者や卸売業者にとっても受賞ワインを取り扱うことを誇りとしています。
「SAKE部門」の審査には、英国及び欧州各地より日本酒のサービス、販売等の経験が豊富な関係者が集められ、酒サムライ本部も3名の専門家を評価基準のアドバイス役も兼ねて参画しております。
<ロンドンでの関連イベントについて>
今年の日本酒部門審査にあたって次のような関連イベントが開催されます。
(1)ディスカバリー・テイスティング(The Discovery Tasting)
IWCでは、スーパーマーケット仕入れ担当者から個人のバイヤー、ソムリエなど、ほぼ全ての重要なバイヤーを招待して、ディスカバリー・テイスティングと呼ばれる試飲会を開催しており、出品酒にとって重要な販売促進の機会となっています。
本年の日本酒部門のディスカバリー・テイスティングは審査会場と同じバービカン・センターにて開催され、現地の業界関係者やオピニオン・リーダー等を招待し、出品酒の紹介および出品酒日本酒のプロモーションに努めました。
(2)酒マスタークラス(The Sake Masterclass)
IWCと酒サムライ本部が主催となり、バービカンセンターのセミナールームにおいて、IWCのワイン部門を含む審査員やワイン業界関係者あるいはオピニオン・リーダー等を対象に、日本酒セミナーを開催しました。講師は日本酒部門の審査責任者のひとりでありワイン部門の審査員でもある大橋健一氏(宇都宮市・(株)山仁酒店社長)が務め、日本酒の製造工程や原料米、基本的な香味表現などを実際のテイスティングを交えながら説明しました。本年は「return to the basic」のテーマで講演し、多くの参加者があり、活発な質疑応答もなされ、ますます高まりつつある日本酒への関心が伺われました。
<IWCの反響について>
日本酒部門の設置以来、IWCにおいて、チャンピオン・サケ、各部門のトロフィー及び金メダル受賞された商品については、国内外より大きな反響がありました。海外からの取引依頼や地元報道以外にも全国紙、雑誌、TV等に報道されているほか、該当商品の完売も見受けられ、日本酒ユーザーのみならずワインユーザー等の飲食店・消費者からの引き合いをはじめ、高級有名ホテル、デパート、流通等の新規取引、航空会社の機内搭載など多方面にわたり大きな反響と関心が集まっています。
<日本酒造青年協議会概要>
1.概 要 : 本会は、昭和39年9月、各府県醸造関係青壮年団体の統合統括機関として「全国清酒協議会」の名称のもと設立され、爾来、清酒業界における清新な活動団体として業界諸般の問題に対し真摯な検討を加え、率直な見解を表明するとともに、必要に応じそれぞれの機関に陳情要望を続けています。
近年、本会が各方面に陳情要望等を行う場合において、その存在意義をより理解しやすくする必要があるため、平成3年10月1日をもって「日本酒造青年協議会」と名称を変更しました。また、会員傘下のメンバーから広く人材を発掘するため、平成元年度より委員会を設置しております。
本会の事業の一環である日本酒造組合中央会に対する協力として、イベント・研修会等に当たり、その企画運営等に参画し、意見が反映されています。
また、日本酒造組合中央会理事会、評議員会、各委員会に会員が参画し、意見の提案・反映がされています。
さらに、本会の活動に対して日本酒造組合中央会から昭和45年度より助成金が交付され、期待をかけられています。
2.名 称 : 日本酒造青年協議会(にほんしゅぞうせいねんきょうぎかい)
会 長 市島健二(新潟県 市島酒造椛纒\取締役)
3.住 所 : 〒105-0003 東京都港区西新橋1丁目1番21号
日本酒造組合中央会 内
tel : 03-3501-0101 / fax : 03-3501-6018
4.会 員 : 41都道府県の酒造青年団体を会員としており、各青年団体の会員総数は約800名(うち女性が30名)となっています。
5.事業概要 : 日本酒の需要振興、イベント事業の実施、日本酒をめぐる諸問題の研究を重点事業とし、全国きき酒選手権大会の開催、各団体の情報交換、酒類業界の環境変化についての研究・検討、日本酒造組合中央会に対する協力などに取り組んでいます。
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本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
日本酒造青年協議会 酒サムライ本部 事務局(日本酒造組合中央会 内)
担当;大隅 TEL: 03-3501-0101 |