インターナショナルワインチャレンジ2025 審査会報告(準備編)
毎年春のロンドンで開催されるIWC(International Wine Challenge)Sake部門審査会、今年は2025年4月14日(月)から17日(木)までの4日間の日程で行われます。
19回目を迎えた今年は、2023年までのThe Ovalに会場を戻して、約1500銘柄の日本酒がエントリーされました。
審査は昨年から古酒と熟成酒を分離した10カテゴリーに分かれて進んでいきます。
(普通酒、本醸造、純米、純米吟醸、純米大吟醸、吟醸、大吟醸、古酒、熟成酒、スパークリング)
エントリー酒は、日本から空輸で送られ3月24日までにAmershamの倉庫に搬入されました。
Amershamは13世紀に開かれたロンドンから40kmほど離れた小さな美しい町です。ここで開梱や事前の照合作業を行い、4月7日に審査会場であるThe Ovalに移されました。







英国に到着したエントリー酒は
- 箱張りにあるバーコードをスキャン、全ての日本酒を箱から出し到着確認作業(チェックイン)を行ないます。この段階で未着があれば、各社に確認します。

2.1本ずつに「ID番号」シールを貼り付けます。このID番号は各メーカーには知らされていない、IWCスタッフだけが使用する番号となり、バックヤードでの作業はすべてこの番号で管理されます。

3..審査カテゴリーが正しいかどうか、ボトルのラベルと照らし合わせて精査します。

4.スパークリングと生酒、にごりは冷蔵庫で別保管されます。

ディスカバリーテイスティングに申し込まれたお酒も別に保管されます。

- The Oval到着後に、各銘柄4本ずつ棚に並べられます。
- その後、ID番号タグをボトルに付け、審査部門ごとにテイスティングフライトと呼ばれる箱を準備します。1箱あたり4?8本を目途で構成され、目隠しのために1つずつ袋に包み、再度箱詰めされます。応募数の多い純米大吟醸カテゴリーでは全部で60箱以上のテイスティングフライトになります。
- 審査期間中にプロのカメラマン数名で、メダルやトロフィーの発表用に1銘柄ずつラベル撮影を行います。






いよいよ世界各国からの審査員がロンドンに集う、International Wine Challenge 2025 Sake部門がスタートします!

Photo by Keisuke Irie