◆ IWC2017レポート 事前準備編
インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2017の審査が今年もロンドンで始まりました。
世界中から1万を超えるワインが、これも世界中から集まった400人を超えるワインのエキスパートによって2週間かけて審査されていきます。
IWCは1983年に始まりSake部門の審査は2007年からスタート、今年で11回目となり、海外産を含めて390社から9つの部門に合計1245銘柄がエントリーされました。
内訳は
純米 241
純米吟醸 239
純米大吟醸 341
本醸造 49
吟醸 25
大吟醸 193
古酒 52
スパークリング 50
普通酒 55
の銘柄に対して、世界14ヶ国から集まった60名の審査員が初日の審査に参加、第一日目はメダルに相当する銘柄か否かを審査します。
Sake部門の審査は4月24日から26日の3日間にわたって行われますが、今回はその準備の裏側を
少しご紹介します。
日本から全て航空便で送られた日本酒は登録作業後に審査会場(The OVAL)に運び込まれます。
1銘柄ずつに固有のID番号が割り当てられて、この番号に応じてバックヤードの棚に並べられて
いきますが、1万以上のワイン、1245銘柄の日本酒が並ぶさまは正に壮観です。
スパークリングについては全て冷蔵倉庫で保管されています。
登録が終わると、1銘柄ずつボトル写真を撮っていきます。
その後登録銘柄名のスペルミスや、商品スペックの情報、カテゴリーに間違いがないかなどを
入念に調べていきます。
そして審査前々日が準備の本番です。
先ずは並べられた棚から、指定された番号のものだけをピックアップしていきます。
それを、別のスタッフが、ラベルやカテゴリー等の情報を詳しくチェックした後、ラベルが判らないように、袋に入れられます。
この段階で、形の変わったボトルは、一般的なボトルに移し替えられます。
袋に入れたお酒を再度、詰め戻したら準備は完了。もちろん開栓は審査直前に行われます。
次回は審査の模様をお伝えします。