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◆IWC2015レポート 審査前日〜1日目編

インターナショナルワインチャレンジ(IWC)2015の審査が今年もロンドンで始まりました。
世界中から1万を超えるワインが、これも世界中から集まった400人を超えるワインのエキスパートに
よって2週間かけて審査されていきます。

今回は審査前日と1日目の模様です。

IWCの審査の特徴は、1人1人が個人でテイスティングを進めるのではなく4-5人の小グループに分かれて ディスカッションを行いながら評価を定めていく点にあります。
審査前日にはSake部門の最高責任者であるCo-Chairmanと、それぞれのグループのリーダーとなるPanel Judge (パネルジャッジ)が集まり、今年の審査の方式や基準など細かなことを決める会議が行われます。

異なるバックグラウンドを持つメンバーが議論を交わしながら行われるため、時に評価が大きく分かれる
こともありますが、お互いが、その日本酒の持つ良い面をより多く引き出せるようにディスカッションを
リードするのがパネルジャッジの役割です。

そしていよいよ審査1日目が始まります。
審査会場に集まった審査員は54名。
イギリス、フランス、オランダ、スウェーデン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランド、
香港、マレーシア、中国と日本の12か国から一堂に会します。

ここで審査の進行の説明が主催者から行われます。一番大事なことは「黙々と」ではなくリラックスして和やかなムードで臨むこと!と強調され、審査員のパフォーマンスを最大に引き出してもらいたいという思いも伝えられます。

一方で、各人が出す評価は一貫性や最終評価との一致・かい離など細かく評価されて、審査員の力量としてふさわしいかチェックされます。
来年も審査員として呼ばれるかどうかはこのパフォーマンス如何によります。

1日目は、「メダルに値するかどうか」だけが審査されます。

今年は9つのテーブルに分かれ、各人が担当するのは約95種類になります。
スタートは「普通酒」部門から、続いて「本醸造」「純米酒」「純米吟醸・純米大吟醸」「吟醸・大吟醸」
ランチを挟んで「スパークリング」「古酒」が評価されていきます。

スパークリングについては直前まで冷蔵庫で別に保管され、審査の直前に開栓されます。

 

 

審査の過程でメダルではなく、OUTまたはCOMMENDEDに判断されたものは、Co-chairmanのテーブルに
運ばれます。
そこで再度複数名でテイスティングをして、OUTまたはCOMMENDEDと判断されたら、そこで審査が終了です。
若しCo-chairmanがメダルとした方がいいと判断された場合は評価が変更され、翌日の審査に回っていきます。

テイスティングが終了したお酒についてはバックヤードでマスキングの袋から取り出されて 正しく審査されたかどうか、銘柄とラベルとの付け合せチェックが再度行われます。

メダルに値すると判断された場合は、翌日の審査のためのパッキング作業がバックヤードで始まります。

こうして1日目の審査が終了します。


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