「SAKE部門」の出品及び審査について(平成22年掲載)
本年のIWC日本酒部門の審査は、4月20日・21日の2日間にわたって行われました。皆様ご承知の通り、予期せぬアイスランドにおける火山噴火の影響による空港閉鎖により、一部のパネルチェアマンおよび審査員が参加できなかったため、当初の予定より若干異なった陣容での実施となりました。
しかしながら、日本酒部門審査の責任者である大橋健一氏(山仁酒店 社長)とサイモン・ホフストラ氏(Sake Europe ディレクター)は予定通り参加することができ、また様々なバックグラグラウンドと経験を持つ日本人・非日本人の審査員構成により、例年同様に実り多い、緊張感のある審査が行われました。(審査員は計22名で審査。)
今年度より表彰の内容に大きな変更が行われました。
従来は日本酒部門の最高賞として「チャンピオン・サケ」が1銘柄選出されましたが、今年度より5つのカテゴリーそれぞれにおいてもっとも優れていると評価された出品酒に「チャンピオン・サケ」が与えられることとなりました。各カテゴリーにおいてゴールドメダルを獲得した出品酒のうち、さらにそれ以上のレベルに達していると認められたものに、その製造者が属している地域の名を冠した「トロフィー」が与えられ、さらに「トロフィー」受賞出品酒のなかから、各カテゴリーの最高賞として「チャンピオン・サケ」が与えられます。日本酒部門で「チャンピオン」これまでの1銘柄から5銘柄へふえることにより、IWCにおける日本酒の注目度、そして日本酒の多様性への関心が高まることと確信しております。
出品蔵元数、出品数については、下記のとおりです。なお、生酒については輸送管理の問題もあり、今年度は審査対象としておりません。
(1)純米酒の部(出品は90蔵101銘柄)
(2)純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部(出品は121蔵150銘柄)
(3)本醸造酒の部(出品は29蔵29銘柄)
(4)吟醸酒・大吟醸酒の部(出品は72蔵77銘柄)
(5)古酒の部(出品は43蔵48銘柄)
- 出品酒の合計は176蔵405銘柄(対前年比蔵元数108.6%・出品銘柄数112.8%)となります。